【ワンピース】コビーに学ぶ新時代の生き方

ワンピースの中で一番好きなキャラと言えば、コビー。
いや、たしかに麦わらの一味の中では断然ゾロなのだけれど、
全体的に見たときに、一番好きなのはコビーかな。


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悪役的なキャラで一番好きなのはバギー
バギーとルフィのやりとり、特にインペルダウンは最高に面白いから好きだ。 

 

そんで、一番好きな場面といえば、マリンフォード
そう。コビーが一番活躍するところである。

 

 

マリンフォードって一番の大転換期を描いている。
あの戦争前後で話ががらりと変わる。

僕がマリンフォードで一番印象に残っているのが、
スモーカーの
「勝ってなお渇くばかりだ」
というセリフ。

 

海軍と白ひげの戦争は、ある意味終わっていたのだけれど、
海軍の中でも、絶対的正義を信仰している奴ら(赤犬や中将たち)が海賊は撲滅するべき!って言って、戦いをやめようとしない。

そんな中で、海軍の中にも違和感を感じた人たちもいて、


代表的なのがスモーカー、コビー、ヘルメッポ、ガープ、センゴクあたり

海軍と言っても、一枚岩ではなくて、
旧時代型と新時代型がいると思う。

 

旧時代型というのが
絶対的正義を信仰している奴ら(赤犬たち)で、


新時代型というのが
スモーカーやコビーたち。

 

要は、あの戦場で違和感を持っていた人たちは新時代型だと思う。

 

マリンフォードでは、エースが死んだ後、かなりカオスになる。
黒ひげとセンゴクはドンパチやってるし、
マルコたちと赤犬はドンパチやってるし、
本当に混沌としている。

 

混沌として、その中で
「これは何か変だ」
「何かがおかしい」
と違和感を感じていたキャラは、今後の物語の中でもキーになってくると僕は思う。

 

これを、今の世の中にも応用してみよう。
いきなり何?って感じかもしれないけれど、
マリンフォードの状況と、今の状況は結構似ている。

 

例えば、
コロナ一つとっても、
自粛する派、しない派
ワクチン打つ派、打たない派
いろんな考え方で二分化されていて、
思想的な戦争状態だ。

 

世の中は不安が渦巻き、かなり混沌としているように思う。


そんな中でコビー的人物が求められているのではないか?
と僕は思うわけだ。
要するに、この世の中に対して「何かおかしい」
と違和感を持って、ドンパチやっているところの間に割って入れる人が必要なのではないか?
と。

 

おそらく、そういう人が新時代に活躍できる人だし、
違和感を持つのは本当に大事。

あとは、旧時代型の人も、そろそろ一神教善悪二元論から脱却することは必要だと思う。
善悪で、絶対的正義を決めつけすぎて、本来の正義の目的を見失っては元も子もないわけだ。

 

絶対的正義を追い求めすぎた象徴が赤犬であり、赤犬に対しては多くの人が違和感を感じるのではないかと思う。

 

でも実際、赤犬的な人は結構いるし、ネットの記事などを読んだりしていても、かなり偏った言論をしている人もたまに見かける。
そういう人は、自分が信じたいものしか信じることができていない。


たしかに、人間というのは都合の良い生き物で、覚えていたいことしか覚えていないし、見たいものしか見ようとしないものだ。
しかしながら、それでは何も良くなっていかない。成長することはできない。

 

「勉強の哲学」という本の中で、

勉強とは、自己破壊である。

と書いていたが、
なるほどな。と思う。
勉強すると、する前の価値観が壊れる。
今まで考えていたものが間違っていたと気づく。


これは自分を破壊しているのと同じわけだ。

孔子も、論語の中で似たことを言っている。
学びて時に之(これ)を習ふ、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。

 

これを超訳論語の解釈では、こう訳す。

学ぶということは危険な行為だ。なぜなら自分の感覚を売り渡す行為だから。
しかし、学んだことを自分のものにするために努力を重ねていれば、あるときふと本当の意味での理解が起きて、自分自身のものになる。
学んだことを自分自身のものとして、感覚を取り戻す。
それが「習う」ということだ。それはまさに悦びではないか!

なんと素晴らしい訳なんだろう!と初めて読んだとき雷に打たれるがごとく感動したのだが、
まさにこれが学習の本質である。論語とは学習の本質を説いた書物なのだ。

学ぶ、勉強するという行為は危険な行為だ。
しかし、ぜひ勉強してほしい。
自分を壊してほしい。
創造的破壊をしてほしい。

「痛みを伴わない教訓には意義がない。
人は何かの犠牲なしに何も得ることなどできないのだから。

しかし、それを乗り越え、自分のものにしたとき、
人は何にも代えがたい鋼の心を手に入れるだろう」
by鋼の錬金術師

引用しすぎてごちゃごちゃしてきたw

まとめると、

創造的破壊をできる人間がコビー的人間だ。
コビーはルフィという海賊の師とガープという海軍の師の両方を持っている。
どちらからも学んでいるのがコビーなのだ。

 

信じたいものとは逆のことも虚心に学ぶのがコビー的人間だ。

たしかに、僕もバイアスがないわけではないし、それなりにバイアスはかかっている。
しかしながら、賛成と反対がわかれるような事案に関しては、
両方の意見を虚心に聞くようにしているし、
なるべく両方を統合できないだろうか?という視点を持つように心がけている。

 

皆さんも、新時代型のコビー的人間を目指してみてはどうだろうか?