橘玲氏の「裏道を行け」を読んだ。
講談社現代新書とは思えないキャッチーな表紙。
二十代にとって関係あるのは恋愛の章と依存症の章だろうと思う。
僕はあんまり金融に興味がないので(しかも、あんまりよくわからないので)読まなかった。
恋愛も一応読んだけれど、ナンパなどしないから大して参考にならなかった。
ただ単に、ナンパされると喜ぶ女子は多いということを知った。
僕にとって一番関係があるのは依存症についてだった。
こんなブログを書いているくらいなので、まぁ、ネットに依存しているといえるだろう。
橘玲氏の本にはよくあることだけれど、
問題点や無理ゲーな点を列記してくれてはいるのだが解決策について書かれていない。
僕はそれはどうなの?といつも思ってしまう。
問題点をあげるのなら、解決策もなるべく示す努力をしたほうが良いのではないか?と思う。
著者にそこまでしなくてはならない義務はないが。
今回の本にも解決策らしい解決策は載っておらず、
多少、解決策になりうるのはミニマリズムだと書いてあるくらいのものだ。
最近ではミニマリストが増えているから知らない人は少ないだろうが、
ミニマリストとは最小限のもので生活するのを良しとする人たちのことである。
Simple is the best.である。
デジタルに対してもミニマリズムは存在していて、デジタルミニマリストという本も存在するくらいだ。
最近ではスマホ脳という本が流行ったから、こういう考え方には共感する人は多いのだろう。(僕も共感する)
似た考え方として、デトックスがある。
デトックスもミニマリズムも結局のところは依存するものは避けようということだ。
ムダ、ムリ、ムラはとことん排除するのは良いことだし、合理的なことは良いことだと思う。
ミニマリズムは当然考えられる解決策ではあるし、
僕もたまにデジタルデトックスをすることがある。
最近では1日中家にいるときはスマホを家のポストに入れて家の中に持ち込まないようにしていたりもする。(たまにだけど)
だが、根本的にスマホの誘惑には勝てない。
特に動画の誘惑は避けられない。(ポルノ動画も含む)
いくらデトックスしてもスマホの誘惑性は下がるどころか精度が増していく。
企業もいかにしてスマホに依存させるか、いかにして自社のアプリに依存させるか、を競っているのだから、そりゃ当然、誘惑性が高くなる。
それに対抗する手段としてのミニマリズムは正直なところ、実力不足。
ミニマリズムごときでその誘惑性に勝てるのなら、もはやここまで依存していない。
よほどのストイックな真面目なドM気質な人どない限り、ミニマリズムごときでスマホの誘惑には勝てないと思う。
では、どうするのか?
どう対抗していけばよいのか?
それが思いつかないのである。
もはや出家するか?(それはミニマリズムに近い)
一つ言えば、暇にならないことは対抗手段になるかと思ったりする。
物理的に暇でなければ動画など見ていられないし、ずっと外で活動しているのならポルノ動画など見れるはずもない。
依存してしまうのが人間の脳なのだとすると、物理的手段で対抗するのが理にかなっている気がする。
触れないようにしよう、避けよう、というのはもはやその時点でその対象物を意識してしまっている。
だから、意識できないくらい自分を追い込む(忙しくする)と良いのではないか?
いや、それは結局、ストイックなミニマリズムと同じようなものなのよ(笑)
ということで、著者にミニマリズム以外の解決策を求めるのはもともと無理な話だったのかもしれないという結論。