有限の中で輝くもの――AIと人間の違い

こんにちは。

今回は、AIに関する知見というテーマで書いていこうと思います。

ぶっちゃけ、こんなことを書いている場合ではないほど、

修士論文を書かないといけない状況なのですが、

こういう状況のほうが書きたいことが出てくるっていうのが、

よくあることなんですよね。

 

それで、最近読んだ本が、

生成AIと脳~この二つのコラボで人生が変わる~ (扶桑社新書)

この本で、すごくおもしろかったです。

 

さすがに、長年AIを研究している人の話は、別次元で、

年季の入り方が違うなあと思いました。

 

この本は、AI研究の概観から、AIの活用方法、AIと人間の協働する未来など、

いろんな観点を網羅的に書かれていて、

まとまりがよく、本当に良い本だと思うので、

AIについて知見を深めたい人はぜひ読むとよいと思います。

 

それで、僕がこの本を読んで考えたことというのは、

人間の価値、人間らしさって何か?ってことです。

この本の中でもこのテーマは扱われているんですが、

僕なりに思うところを書いておきたいと思います。

 

僕が思った人間の価値っていうのは、

苦悩する存在である、ということです。

 

これは、人間にしかできないこと。

苦悩し、苦しむことに人間らしさっていうのはあるのだと思うのです。

 

落合陽一さんは、

AIによって代替され、いろんなことを人間がやらなくてもよくなり、

これからは、大恋愛時代になる、っていうことをおっしゃっていましたが、

恋愛って、楽しいことのイメージがありますが、

間違いなく苦しみもあるものです。

 

男と女っていうのは、根本的に異なる存在だと、よく言われます。

僕自身の体験としても、まったく違うな、と思うわけですが、

それくらい異なる存在と出会い、関係を深めていくというのは、

必ず苦しみが伴うはずです。

 

でも、苦しみが伴うからこその、恋愛でもあり、

苦しみが伴うとしても、人間は恋愛をしてきたわけです。

 

苦しみながらも自分なりの答えを出していく、

っていうのが僕は今後より重要になっていくのだと思います。

AIは無限に知識を蓄えていきます。

人間には知識を蓄えることは無限にはできません。

無限に蓄えることができないからこそ、

覚えることに対して苦しみがあり、

苦しみながら記憶していくからこそ、

人間的な知恵が生み出されていくはずです。

 

AIには苦しみがありません。

電源が供給されれば、無限に知識を蓄えていきます。

 

人間には、命の終わりがあり、

人間の生は、人間の時間は、有限です。

有限であるからこそ、幽玄であり、

有終の美を飾ろうと、しめくくりを意識して生きることもできます。

 

人間らしさっていうのは不完全さにあり、

終わりがあることにあり、

苦しみながら、完ぺきではないけれども、最善を尽くして生きていく、

そういう生き方にあるのだと思います。

 

今後AIが発達していくにつれて、そういう人間らしい生き方にフォーカスが当たっていくのではないかと思っています。

 

苦しみが多ければ多いほど、人間らしい生き方ができる。

なんの苦しみもない生き方ほど空虚なものはない。

僕はそう思っています。

 

まあそんな感じです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

「苦しみこそ、人間らしさの証明であり、そこから生まれる知恵と美しさが、生を輝かせる。」

 

では!