他人の信じ方を間違えている人がいる。
期待と信頼を混同している人のことだ。
期待とは、自己満足的である。
裏切られた!という場合は、期待していることをしてくれなかった!に近い。
信頼とは、相手主体である。
信頼の場合、期待がないから、裏切られることが少ない。
期待というのは、短期的。
信頼というのは、長期的。
期待していると、短期的に裏切られる。その短期的なものに一喜一憂してしまう。
信頼していると、長期的に裏切られない。短期的に見てマイナスなことが起きても、長期的に見ると必要なことだったと気づける。
多くの人は、期待してしまう。
僕も、期待してしまう。
誕生日プレゼントをあげたのだから、お返しをすべきだ!
とか
前におごってあげたのだから、今回はおごってもいいはずだ!
とか
こういうことを僕はやりがち。
これは他人に期待している。
自己満足的なのだ。
これは良くない。
誕生日プレゼントを返してくれなくても、他の形で返してくれているかもしれない。
いつかわからないけれど、返してくれるのかもしれない。
情けは人のためならず。
というのは、長期的に見たら、情けをかけた分自分に返ってくるということだ。
長期的に見たら、というのが大切で、
人間関係とは縁である。
この縁というのは複雑な円であり、
回り回って、最終的に送った物が返ってくる。
だから、相手のことを信頼して、いつか他の形で返してくれるんやな。
って勝手に思って利他的に生きていれば良い。
もし、自分だけが与えて、損しているのなら、それは良い傾向だと思う。
これは僕に言い聞かせるような感じでもあるのだけれど、
普段、迷惑をかけられている友達がいる。
僕の家に来たら、必ず何か食べて帰って行く。もちろんタダで。
でも、そんな奴だが、僕が入院したときには一番に駆けつけてくれた。
信頼というのはこういう形で返ってくることが多い。
返報性の法則といって、自分が与えた分、相手は返そうとしてくれる。
普段小さなことで借りを作っておいたら、大変なときに一気にドカッと返してくれる。
そんな人もいる。
だから、短期的に相手に期待するのではなくて、
長期的に相手を信頼してあげるのが大切なのではないだろうか?
まあ、これがカンタンではないのだけれども。
僕も修行中。