映画「ベンジャミンバトン」マジで良かった。
いやー。3時間という時間を全く感じない。
で、原作誰だ?って思ったら、
なるほど。納得した。
フィツジェラルド原作
さすが、フィツジェラルドって感じ。
村上春樹の
「ノルウェイの森」にて主人公の好きな小説として「グレートギャツビー」が登場するが、
ノルウェイの森を読んだ当時、めちゃくちゃな衝撃を受けた僕は、
なんとフィツジェラルドの「グレートギャツビー」も読んだ。
英米文学に慣れていなかったせいもあり、
途中で投げ出しそうになりつつも、ラストシーンの皮肉感は未だに覚えている。
グレートギャツビーもたしか映画化されているはずなので、
「ベンジャミンバトン」と合わせて見てみると面白いかもしれない。
フィツジェラルドの作品の特徴としては、
最後にわかりやすい答えを提示しない。
ということがあげられる。
で、結局この物語を通して何を伝えたかったのだろう?
ということは読者それぞれで導いていくしかない。
ヘミングウェイの老人と海もそうだったが、
面白いのは面白いし、感動するには感動したんだけど、
結局何が言いたいんだろ?
と疑問が残る。
まだまだ人生経験の浅い若造には到底真に理解できるものではないのかもしれない。
ただ、こういう意味わからん物語を若い内に読んでおくのは
長い目で見たときに、めちゃくちゃ役立つと思う。
知識と教養の違いは何か?
知識は短期スパン
教養は長期スパン
ということだ。
長い目で見てみなければ、その効果を体感できるものではない。
だから、教養を身につけるのはとてもまどろこっしいし、
何か正解があるわけでもない。
ただ自分の直感を信じて、興味の赴くままに読書すればよいのだ。
老人と海を読んでみても、何が言いたいのかさっぱりわからない。
しかし、それで良いのだと僕は思う。
さっぱりわからなかった。
ということが自分の中に残る。
すると、何十年かたったときにふとまた読んでみようと思う日が来るかもしれない
そしたら、いかに今の僕が若かったのかを理解できるのだろう。
教養の面白さは、終わりがないことだ。
どこまでいってもわからないことだらけ。
それが、何十年とたったときにふと腑に落ちる瞬間に出会えるかもしれない。
そんなロマンを感じさせてくれるのが、
古典的な名作であり、
フィツジェラルドの作品は古典と呼べる作品であり、
人生を通じて味わい尽くしたいものだ。