無気力感をなくすために

最近の若者は無気力だとよくいわれる。

たしかに、高度成長期の若者のような欲望や野望や希望はないと思う。

それは、社会のせいだとも言えるし、自然なことだといもいえる。

経済成長期によって、日本社会は物質に満たされた。

物質的な飽和状態の現代に、野望を抱いたり、猛烈な欲望を持つこと自体難しいことだ。

スマホ一台あれば、音楽も動画も電話もライトもゲームもニュースもありとあらゆることができる。

スマホなんて高校生なら9割以上が持っている。

食べ物を考えてもそうだ。

なんでもコンビニで手に入り、家にいてもウーバーイーツ、アマゾンを使えば何でも購入できる。

なんでも簡単にできるようになってしまった。

便利になった世の中では身体的な生きている実感を持ちにくい。

筋トレが流行っている理由の一つには、身体的な生きている実感を得たいからだ。

現代では生きている実感が得られない。それを埋めるために筋トレをしているにすぎない。

情報もそうだ。

なんでもネットを開けば無限に広がっている。

グーグル先生は万能で、何でも答えてくれる。

そのせいで情報を得られることへのありがたさ、感謝の念が消えた。

 

 

無気力感をなくすためには、一度、このすべてをやめてみることだ。

休日を田舎で過ごす人が増えているのも、生きている実感を得られるからだ。

すべてはつながっている。

現代の最も大きい病というのは、生きている実感を持てないということだ。

身体感覚がないということも言える。

どんどん仮想世界が広がっていき、自分の身体、自分の魂、そういう根源的な自分から自分の頭ばかりが分離されていき、自分の中で乖離が起きてしまう。

うつの最大の原因は、自分の内と外の乖離である。

自分の内側の声と外側の声が乖離してしまっているからうつになるし無気力にもなるのだ。

内側は本音で外側は建前である。

内側は本当に自分がしたいことであり、外側は他人に押しつけられたことである。

内側から湧き出ているものを無視して、頭でグルグル考えて、頭だけを重視してしまうから乖離してしまう。

自分の内側と外側を統合していく必要がある。

現代は外側がどんどん肥大化してしまう傾向が強い。

だから統合していくには、まず自分の内側の声をキャッチすることだ。

自分の本音、自分の身体、自分の魂、自分の心臓を感じるようにする。

 

あえて不便な道を選ぶのも一つの手段だ。

不便益という言葉をあなたはご存じだろうか?

一般的に言われるのは便益である。

便益とは、読んで字のごとく、便利であることで得られる利益である。

では、不便益とは、なんだろうか。

そう。不便であることで得られる利益である。

便利過ぎる世の中の弊害から逃れて、あえて不便なことをやってみる。

すると、否応なしに、自分の身体を動かさなければならない。

 

例えば、いつもネットで調べていることをあえて、本で調べる。

そうすると、まず自分の足で図書館に行かなければならない。

さらに本を本棚から探すことをし、本を持って机に向かわなければならない。

そして手を使って一ページ一ページめくって読んでいかなければならない。

また、必要な情報を紙に書かなければならない。

 

このように、便利過ぎるスマホを手放し、アナログな方法をあえて選択することで、一気に身体感覚を伴った活動に変わる。

身体感覚をもって作業をすることになるから、自分の身体と自分の頭の両方を使うことになり、頭と身体が統合されていく。

これに限らず、あらゆる場面で、たまにでいいから不便なことをやってみるのだ。

 

無気力になる原因のひとつには暇なこともあげられる。

そもそもアナログな行動というのは時間も労力もかかるから、暇になりにくい。

そういう意味でも不便なことをあえてやるのはオススメだ。

 

かくいう僕も、無気力に悩まされたりする。

偉そうに書いているが、まったく未熟である。

もし、あなたがこの無気力で悩んでいるのなら、何か不便なことをあえてやってみてほしい。

この文章の中で何か参考になったことを紙に書いてみることでもいいし、少し散歩をして深呼吸してみることからでもかまわない。

あなたの身体、内側を大切にしてみてほしい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では。