姉ちゃんは変だ。
何か変だ。
そう思っている弟はたぶん僕だけではない。
僕にも姉ちゃんがいる。
この姉ちゃんが理解不能なのである。
どうしたって人外未知。
それは過言かもしれないが、
十何年か一緒に暮らしていても何パーセントを理解できたのだろうか。
それくらい、何年一緒に過ごしてみたところで謎である。
最近、「僕の姉ちゃん」というドラマにハマっている。
弟諸君から絶賛の嵐が予想される。
それくらい、姉というものの存在の描き方がうまい。
絶妙にうまいのだ。
「いるわ~こういうこと言ってくる姉ちゃんw」
ってなる。
僕がリアルに姉ちゃんから言われたことが、
そのまま描かれていて本当に驚いた。
僕は弟に産まれたわけだが、
とてもラッキーだと思っている。
なぜなら、姉と弟という関係は一番学ぶことが多いからだ。
考えてみてほしい。
姉と弟、
姉と妹、
兄と妹、
兄と弟、
どれが一番学びが多いと思う?(年下から見て)
間違いなく姉と弟だ。
まず異性というのが大きい。
異性という時点で、別の生物ほどの違いがある。
異性だったら、兄と妹でも同じだが、
男性にとっての女性のわからなさの方が圧倒的に大きいのだから、
妹から見ての兄なんて大したことがない。
しかも、兄なんて大人びていて、妹には優しくて、それで終わりだ。
しかし、姉と弟は違う。
まず、姉ちゃんは大人びているように見えて、まったく大人ではない。
ちょっとしたことでぶち切れるし、いつ地雷を踏むかわからない。
つまり、姉と弟という関係性が一番意味がわからないということである。
姉ちゃんという存在は僕の理解の範疇を超えている。
いつも予想の斜め上をいく。
そういう存在と毎日顔を合わせることができるのだ。
なんという学び!なんとういう強運!
ある動画で見たホステスの話によると、
「姉のいる弟は女性の扱いかたがよくわかっていてすごく優しい」
ということだった。
うむ。それは僕も同意する。
たぶん妹がいる兄も、女性の扱い方がうまいだろうが、
それは、上から目線&包容力によるところが大きい。
しかしながら、
姉のいる弟は、下から目線&許容力がある。
下から目線とは、女性への敬いと恐れであり、
許容力とは、女性に対しての諦めである。
女性のことなど男に理解しきれるものではないという諦めだ。
良い意味でも、悪い意味でも、小さいときから姉ちゃんに調教されているのが弟だ。
あらゆる偏見を姉によって植え付けられている。
そして、姉という存在の素の部分を嫌というほど見ている。
だから、女性に対しての幻想が一切ない。
男はどこまでいってもロマンチストなわけだが、
女はどこまでいってもリアリストであることをよく知っている。
「僕の姉ちゃん」では、弟が日常的に経験するであろう問答が集約されている。
大学生になってからは、あまり姉ちゃんと語り合うことがなくなってしまったが、
思い出す良いきっかけになってくれた。
姉ちゃんが見ても面白いだろうし、弟が見たらさらに面白い。
その他の方々も姉と弟という意味のわからない関係を知ることができて面白いだろう。
あと、最後に一つだけ、
「姉ちゃんは、やっぱりすげぇ!」
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