なんか、もう、いっか。
って思ったんだろうな。
わかるな、なんか。こういうことがあった辛くてたまらないもう死にたい死にたい死にたいって助走があるわけじゃなくて、ふと、なんか、別にもういっか、ってなる瞬間。
いきなり風が吹いたみたいに、わって。
朝井リョウ 著 「どうしても生きてる」 健やかな論理 より
現実というのは、健やかな健康的な論理では動いていない。
逆に、不健康でドロドロとした論理、
いや論理とは呼びがたい合理とはかけ離れた個々人にしか当てはまらない論理によって動いているのではないか。
朝井リョウさんの本は何者を買っていたが、ちょろっと読んで読むのをやめてしまっていた。
「どうしても生きてる」が書店で平積みにされていたから、買ってきたのだけれど、
すごくエグい。
リアルすぎて、こういうことが現実には起きると言うことを突きつけられる。
どうしようもない現実を突きつけられて痛くなる。どこかがいたたまれなくなる。