村上春樹の最新短編「一人称単数」を読んでみた

こんにちは。

おざきです。

今回は、村上春樹さんの「一人称単数」について素人目線で感想を書いていこうと思います。

一人称単数 (文春e-book)

 

一番良かった話

僕がこの作品の中から一番響いた話を選ぶとしたら、

「クリーム」を選ぶだろうと思います。

「クリーム」のネタバレはなるべくしたくないので、買ったら読んでみてください。

※以下ほんの少しネタバレを含みます。

一番考えさせられた。

円の中心がいくつもあり、かつ外周がない円。

それってそもそも円なのか?

理系の僕は、電子雲みたいな感じなのかな?と思ったり3次元ではなく4次元の話をしているのだろうか。とかいろいろ考えました。

ちなみに、電子雲というのは、電子は高速でスピンをしていて、その軌道が雲みたいになることを指しています。雲みたいなので、それには外周はあるようでないのです。

だからそれのことなのかな?って思ったり、

4次元は、時空間なので、3次元に時間軸が加わることによって、空間的な中心と時間的な中心が生まれる。

つまり、時間軸が加われば、時間が経つことで中心は中心ではなくなり、中心でないものが中心になり得るのかもしれないな。と思ったわけです。

ややこしい話なので、わからない人はわからないままでも良いのですが、中心がいくつもある円、外周がない円について考えるのはとても面白かった。

 

 

わからなくて飛ばした話

わからなくて飛ばした話は「ウィズ・ザ・ビートルズ」です。

そもそも、ビートルズの話されても、ビートルズをあまり聴かないので何言ってるのかわからないし、話が長い!

ビートルズ好きな人には良いのかもしれないが、普通の若者にはきついでしょう。

だから、悔しくて、ビートルズを聴き始めました。

昔、といっても中学のとき一度だけビートルズにはまりかけたことがあります。

そのとき聞いていたのは let it be とhello,goodbye ,  help! くらいのもので有名な曲しか聴いていなかったのです。

おそらく、この本の表紙も「ウィズ・ザ・ビートルズ」の絵なのでしょうし、この本の中核とも言える話なのは想像にたやすいので、なるべく読みたいなとは思ったのですが、やはりビートルズの背景知識がないと苦痛です。

最後に

村上春樹さんの本は、「ノルウェイの森」と「東京奇譚集」と姉からもらった「バースデイガール」を読んだことがある。

ノルウェイの森は非常に感動したのと感服したのを覚えている。(話の詳細は忘れてしまった)

今度は海辺のカフカでも読んでみようかと思って、一応上巻だけ買ってはあるものの、まだ手をつけていない。

恩田陸さんの本も読み直したい気持ちもあり、どっちをとるか迷っているところだ。

どっちにしてもどうせ面白いのだろうけど。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では。