こんにちは。
おざきです。
最近は、めっきり暇になってしまって、ブログを書きためる生活になっています。
それで、今回は、岡本太郎さんの「美しく怒れ」という本について紹介して行きたいと思います。
岡本太郎さんについて知らない人のために、著者紹介
岡本 太郎(おかもと たろう、1911年(明治44年)2月26日 - 1996年(平成8年)1月7日)は、日本の芸術家。血液型はO型[2]。1930年(昭和5年)から1940年(昭和15年)までフランスで過ごす。抽象美術運動やシュルレアリスム運動とも接触した。(ウィキペディアより引用)
めちゃくちゃ簡単に言うと、万博の太陽の塔を作った人です。
芸術家としてもすごいけど、本の内容もすごい。
顔を失った近代人
本当に最近は、女性のメイク技術には舌を巻く。
本当に、誰かわからないくらいになるから、正直怖さも覚える。
ところで個性といえば、いささか話がずれるが、現代の美容術というのもおもしろい。個性美をなによりも尊重する。いささかエキセントリックといえるほど、独特なマスクを強調し、その魅力美しさをたたえる。
ところが、きれいに化粧した女性を見ると、みんな同じような顔に仕上がってしまうのだ。眉毛をそり、まつげをはりつけ、目の周りをグルグルと黒く塗り込めたり、紅やアイシャドーですっかり描いてしまう。もってうまれた自分の顔から遠ければ遠いほど、きれいになったと得意になっているのだ。
「個性美」の大量生産。個性的であろうとして、個性を失っているのは、まことに現代的矛盾である。
本当に納得させられる。
この文章が書かれたのは、1998年なので、20年以上前。
その時代にこれだけ本質を捉えたことを書いていることに畏敬の念を抱かずにはいられない。
おそらく、この令和の時代では、さらに現代的矛盾が加速している。
かなり前の話になるのだが、全くノーメイクの状態からバリバリメイクしていく動画をYoutubeで見たことがある。
そのビフォーアフターの差がすさまじくて、見ていて少し不快感を抱いたのを覚えている。
整形についても、同じことが言えるのではないだろうか。
一概には整形を否定することはできないし、すこし自分がコンプレックスを抱えている部分を修正することを全否定するつもりはない。
ただ、整形を良く思わない人の考えとしては、この現代的矛盾があげられるのではないだろうか。
つまり、整形をして自分を理想の形にしていくことは、自分の個性を捨て、自分を否定する行為なのではないかということ。
人と違うことを望んでいるのに、人と同じことに安心している。
そんな矛盾を現代人は抱えているし、それはどの分野でも同じことが言えるのだと思う。
半身だけの現実
ほとんどの人間が何かこの世界の現実に、半身しか入れていない。いや、入れられない状況にあるのだ。第一、日常のビジネスがそうだ。皆がサラリーマン化している今日、全身全霊をぶつけて生きる場所など、この近代機構の中にはほとんどない。それに家庭生活だって、どのくらい真剣に考えているのだろうか。自覚する、しないにかかわらず、フト空しい。
なるほどね。うーん。そうだよなあ。ってなった。
若者には夢がないとか、やりたいことがないとか、そういう悩みを持っている人が僕を含めているのだと思う。
なぜ、そうなるのかと言えば、一つがこの近代機構の中には、全身全霊をぶつけて生きる場所などほとんどないから。だと言えるかもしれない。
多くの人は、就活を前提に大学に進学しているし、大学で何か起業しよう!というビジョンを持って大学に進学する人は0.0001%くらいなのだと思う。
大学ではいろいろな経験もできるし、その中でやりたいことがみつかればいいなと思って大学にいざ入る。すると意外にも、大学は忙しく、ただ漫然と時間が過ぎてしまう。
ある時期を境にして、いずれ焦りを覚え、なにかしなければ!と思うものの、本気で打ち込める物に出会える人はまれだ。
生涯にわたって続けられるほどの仕事など、どこにあるのかもわからない。
なにか指し示してくれるものがあれば良いのだろうが、そんなものは存在しないし、今の時代は様々な道があり、選び放題だからこそ、何をやるのがいいかわからない。
トライアンドエラーで経験を重ねて、知恵を身につけていくほかないのかもしれない。
とりあえず、何かに乗っかってみて、行動してみる。
何でも良いからとりあえず一個やることができれば、そこから派生して広がっていくかもしれない。
それはバイトでもいいかもしれないし、インターンでも良いのかもしれない。
読書をするのも良いだろうし、ブログを開設して自分の思想を書いていくのも良いのかもしれない。
正解などないのだから、手当たり次第にやってみればいい。
失敗など、大学生にはないし、成功のための礎になること以外存在していない。
自分が投資して、その会社が潰れて借金まみれになったとしても、そこから学んで成功する礎になるかもしれない。(極端だが)
順位や自分の限界など関係ない。
とりあえず動いてみる。そこから始める。
僕も、とりあえず、ブログを続けるし、とりあえず、もっと文章力を身につけていく。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では。