こんにちは。
おざきです。
今回は、オススメ書籍を紹介していこうと思います。
ジャロン・ラニアー著 今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由
です。
この本の概要を簡単に説明すると、
ソーシャルメディア(フェイスブックやツイッターなど)はユーザーの行動を逐一監視し、人々の行動を自社の利益のために操縦している。そして、その行動修正のアルゴリズムがあることで、人々はソーシャルメディアからさまざまな悪影響を受けており、自分の人生を自分の意志で選択できなくなっている。感情までも動かされてしまっている。だから、そういったユーザーを操縦しようとしている企業(BUMMER)のアカウントは削除しよう!
という感じですね。
実は、まだ読んでいる途中なのですが。
本の著者さんは、テクノロジーやソーシャルメディアに関してのプロで、バーチャルリアリティの生みの親でもあります。そういうコンピューター科学者の知見をふんだんに使って書かれているので、楽に読める感じではないですが、やはり内容の密度は濃いなあと感じます。
読んでいる途中ですが、ここからは、印象に残った部分を引用しつつ、僕なりの意見も少し交えながら書いていきます。
私たちは四六時中監視され、計測され、操縦的なフィードバックを受け取り続けている。正体不明の専門技術者によって、目的も知らされないままに少しずつ暗示をかけられている。今や誰も彼もが実験動物と化してしまった。(14ページより引用)
具体的に言えば、YouTubeを考えてもらえばわかりやすい。
一つの動画を見ると、その関連動画、過去の自分の好みの動画から導き出されたオススメが表示される。
これは、YouTubeのアルゴリズムが四六時中監視、計測しているからで、それによって、YouTubeに依存してしまいがちになっている。ということ。
オススメ動画などは、まさに操縦的で、膨大な自分の視聴履歴によって導かれたものに僕たちユーザーがYouTubeに操られている。
著者は、これは、もともとのユーザーの自由意志を奪うものであり、それについて危惧している。
少し怖い話だが、ぶっちゃけSNSにどんなつぶやきをしているのか、気分は落ち込んでいるのか落ち込んでいないのか、などをひたすらデータとして蓄積されて、落ち込んでいるユーザーに効果的な広告を表示してきたり、SNSにポジティブなつぶやきをしている人に効果的な広告を表示してきたりする。
僕もこのブログにおいて、Googleアドセンスを使っているが、ユーザー一人一人に届く広告は異なっているはずだ。
僕はブログを書く以上、たまには収益がほしいし、まったくの無償でやるのは自分としても面白くないので、つけている。
こういう広告は、あらゆるビッグデータによって解析されたユーザーの行動に共通項を導き出したAIによるものである。
こういうものに人々は操縦されてしまっているのが現状というわけだ。
まあ、良くないよね。
自分の興味関心から購買意欲を持つのではなく、自分の意志とは関係のない広告によって物を買わされたりしている。
しかも無意識のうちに。
広告を批判すると、この記事に広告がつかなくなったりしてしまうので、僕にとってもリスキーなんですがw。
でも、人々の意識できていないことへ警鐘を鳴らすことは大事だと思ったので、書いてみました。
最後に、今回の知見をまとめときますね。
ソーシャルメディアはユーザーの行動を操縦しようとしている
人々はそれを無意識に受け入れてしまっている。
人々の自由意志をソーシャルメディアは奪っている。
だから、ソーシャルメディアのアカウントを削除しよう!
以上です。