【書評】私らしい言葉で話す 自分の軸に自信をもつために

昨日、ちょうどこの本が読み終わったので、

アウトプットしていこうと思います!

 

 

この本の概要は、アマゾンの詳細欄から引っ張ってくるので、

興味がある人は読んでみてください。

https://www.amazon.co.jp/

 

この本の中で、僕に響いたところをいくつか紹介しようと思います。

 

一番良かったのは、第4章の人間関係に関するところかなと個人的には思いました。

 

人間関係で大切なのは距離感。

相手との距離感をどうとるか、

心地よい距離感をどう保つか、

が人間関係におけるテーマですよね。

 

でもなかなか、その距離感を保つのは難しいもので、

だからこそ人間の悩みの9割は人間関係だと言われるわけです。

 

そんな中で、この本ではいい距離感を保つための考え方や、取り入れると良い習慣がいくつか紹介されていて、

・相手との境界線を探る

・上手な不満の伝え方

・結果を期待しすぎない技術

この3つの節は、とてもためになりました。

 

相手との境界線を探る、っていうことで、

僕が一番イメージしたのは、

 

親子関係です。

 

親子関係が人間関係において、

一番難しいのではないか、

と思っています。

 

なぜ難しいのかといえば、

境界線の境目を曖昧にしてしまいがちだから、

なのではないかと思います。

 

親に干渉される、とよく言いますが、

この干渉という行為が、境界線の越境行為で、

過干渉になると、子供は自立しにくくなり、

不満がたまっていったりします。

 

こういう越境行為が、

人間関係を複雑にしていて、

僕の親もたまに、

越境行為をしてくることがあります。

 

しかも、親子関係で難しいのは、

甘えたくなるときもある、

ということです。

 

越境行為をしてくるときに、

自分がメンタル的に落ちていたら、

その越境行為をはねのけたり、

反発したりすることが難しかったりします。

 

越境行為というのは、

いらぬ助言だったり、

無駄な家族サービスみたいな感じのことで、

 

わかりやすく言うと、

就活生の子供に対して、

どういう企業がいいとか、

こういう方向に進んだほうがいい、

みたいな親の助言です。

 

別にもう就活生ともなれば、

自我があるわけだし、

そんなにしつこい助言などなくとも、

自分の人生を選択して、

生きていくことができるはず。

 

それなのに、いらぬ心配をして、

おせっかいをしてしまう親は多いのではないか、

と思います。

 

そういう親に対しても、

ちゃんと境界線を保つために、

上手に不満を伝える必要がありますよね。

 

不満を伝えるときのテクニック

として紹介されているのが、

 

主語を「私」にするということです。

 

あなたのこういうところは嫌だ。

ではなくて、

私はこういうふうにしてほしいと思っている。

 

といったほうが、

なんとなく感じが良い気がしませんか?

 

僕もこれを読んだときに、

なるほど!と思いました。

このテクニックは今後役に立ちそうなので、

使っていきたいと思います。

 

結果を期待しすぎない技術のところで、

紹介されているのが、

陶芸の行程である、焼成についてです。

 

陶器を作るときに、

陶芸家はどれだけ手を尽くして形を整えても、

最後には窯で焼き上げなかればならないと。

 

その焼き上げる過程においては、

もう待つしかない。

火はどうしても人間には制御しきれないし、

祈って待つしかない。

 

これを人間関係に置き換えた考え方が、

すごくいいなと思いました。

人間関係においても、

どれだけ自分が努力して、

言葉を尽くしても、

それがちゃんと相手に伝わるか、

それは今伝わるかもしれないし、

何年後かに伝わるのかもしれない。

 

そこは自分には制御できず、

とにかく祈って待つしかない。

でも制御できないからといって、

ベストを尽くさなくてもいいわけではなく、

自力を尽くした先に、他力が降りてくる、

というものでもあるじゃないですか。

 

これは大ベストセラーの「嫌われる勇気」のテーマでもありますよね。

課題の分離、という表現がされていましたが、

自分にできることは精一杯やりきり、手を尽くす。

 

けれど、相手をコントロールすることはできないから、そこに期待しすぎてはいけない。

結局のところ、人間関係の極意はここに集約されているような気がしました。

 

そんな感じで、とてもいい本だったので、おすすめです!