苫米地英人先生の本、
金持ち脳
という本を読んだ。
すごく勉強になったんだが、
貧乏脳と金持ち脳をわけるものはなにか、
というところを知っておくだけで、
かなり価値観が変わるのではないかと思う。
貧乏脳とは、セルフイメージの低さと、不満足が元になっているらしい。
セルフイメージの低さとは、コンフォートゾーンの低さでもある。つまり、自分にとっての当たり前の基準が低いということ。
これくらい稼げて当たり前だよな、という基準が高ければ高いほど、金持ち脳になるし、
自分にはこれくらいしか稼げない、という価値観が強いほど、貧乏脳になるというわけだ。
また、不満足というのも貧乏脳を作り出す。
不満足というのは、例えば、仕事に対する不満、家庭に対する不満、こういうもろもろの不満が貧乏を引き寄せるのだと。
仕事への不満から、酒に走り、暴飲暴食していたら、たしかに貧乏になっていくし、暴飲暴食のすえに病気にでもなったら、出費がかさむ。
面白かったのは、フリーターにも金持ち脳の人もいれば、貧乏脳の人もいる、ということだった。
苫米地先生の本にはコーチングの基礎用語が頻出するので、慣れない人もいるかもしれない。
エフィカシーってなに?という人もいるかもしれない。
エフィカシーとは、自己効力感と訳される心理学の用語で、未来の自分に対する自信を持ち、困難な課題にも前向きに立ち向かうことを言う。
昨今よく言われるようになった、自己肯定感と似ているが、ニュアンスが少し違う。
まあ、ここではそんなに専門的な話をしたいわけではないので、わかりにくければ、自己肯定感みたいなものだと思えばいい。
そんで、話はフリーターにも金持ち脳もいれば貧乏脳もあるっていう話で、
エフィカシーが高いフリーターは金持ち脳で、
エフィカシーが低いフリーターは貧乏脳。
エフィカシーの高いフリーターはたぶん自分の趣味に没頭しながら、周りの目とか気にせず、ひたすら好きなことを探究してる。
エフィカシーの低いフリーターはたぶん劣等感を感じながら、周りの目を気にして、ひたすらネットで悪口を言っている。
フリーターにも金持ち脳もいれば貧乏脳もいるということは、一見金持ちに見える人にも金持ち脳も貧乏脳もいるということだ。
短期的に金持ちだったけど、その後落ちていく人は、貧乏脳で、長期的に金持ちな人は、金持ち脳なんだと思う。
長期的な金持ちの人の本はいくつか読んだことがあるけれど、結局、支出を減らして、収入を増やすことを淡々と説いているような感じだった。
金持ち脳はたぶん一発逆転を狙わず、淡々と理論と実践を繰り返しているんだと僕は思った。
淡々と、というのが大切で、感情を起伏させずにフラットな状態に保つのも、一時的な感情による無駄な支出を減らすための術なのかもしれない。
ということでオススメです。