りきみをとる。だから、ひらめく

今日は、公園でゆっくりしている。

まさに今、公園でゆっくりしている最中だ。

今日は寒い。

寒くて外に出る気が起きなかった。

でも一日中家にいると、

気分が鬱屈してくる。

だから少しでも温かいうちに、

こうして外に出てきた。

外でわざわざブログを書く必要なんてない。

外にいるときくらい、

スマホを触らずに過ごしたほうが良い気がする。

でも、外に出てきて、ふぅ~と息をついていると、

なんか、書きたくなってきた。

だから書いている。

 

息抜きをして、

ゆったりとして、

気持ちが落ち着いてくる。

 

そういうときに、

イデアが浮かんでくる。

 

イデアを思い浮かべなければ!

と思うほど、何も思い浮かばない。

 

何かを生み出すときは、

絞り出すような力みは必要ない。

逆にひたすら緩んだところに、

ふと、湧き上がってくるものを感じればいい。

 

太陽の光を浴びて、

エネルギーを充電して、

ある一定のエネルギーが満たされたとき、

ひらめきは下りてくるものなのかもしれない。

 

それは、アインシュタインが見つけた光の量子的性質でもある。

ある一定のエネルギーを与えたときに、

物質から電子が飛び出してくる。

 

寒くても外に出て、

自然に触れて、

ふぅ~と息をつく。

 

自然からエネルギーが

自分の体の中に入ってくる。

すると、りきみがとれて、

内側から湧き上がってくる。

そのときに、ひらめきが下りてくる。

 

りきみをとる。

だから、ひらめく。

【書評】光りあるうち光の中を歩め (トルストイ)

今回は!

トルストイが書いた、「光りあるうち光の中を歩め」を紹介していきます!

 

結論から言うと、

これほど洗練された物語は世界中探してもなかなか見つからないと思います!

それくらい短い物語の中に、人間そのものの本質が描かれていて、僕はめちゃくちゃ感動しました!

 

著者の経歴

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイは、帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキーイワン・ツルゲーネフと並び、19世紀ロシア文学を代表する文豪。英語では名はレオとされる。 代表作に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』など。文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。 ウィキペディア

「光りあるうち光の中を歩め」の概要

光りあるうち光の中を歩め

は、

主に二人の人物が中心となっています!

ユリウスパンフィリウスの二人です。

 

主人公はユリウス、

パンフィリウスはユリウスの親友です。

 

この二人は、共にとても頭脳明晰で、優秀。

お互いが切磋琢磨するような仲だったのですが、

 

ユリウスは、親が金持ち、

その一方で、

パンフィリウスは親がおらず、

お金がありませんでした。

 

ユリウスが進学をするときに、

お金のないパンフィリウスは、

進学することができませんでした。

 

そこから二人の歩む道は異なるものになっていきます。

パンフィリウスは、キリスト教徒に、

ユリウスは、そのままエリート街道を、

それぞれ進んでいきます。

 

あるとき、二人は再び出会うのですが、

ユリウスはパンフィリウスがキリスト教徒になっていることに驚きます。

あのパンフィリウスがそんな野蛮な宗教を信じているなんて!

と驚きます。

トルストイの時代は、科学の進歩によって宗教が軽蔑される対象になっていた時代でした)

でもパンフィリウスは、どこか満たされている様子で、楽しそうに生活しており、

エリート街道をひた走るユリウスは、心の底では満たされない「何か」を抱えています。

 

エリートのレールを外れ、自由に生きているパンフィリウスに、

憧れてしまっているユリウスなのですが、

エリート街道のレールを外れるのは怖い!

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

と思っていて、

なかなか抜け出せません。

 

パンフィリウスのように生きるか、

それとも今のエリート街道を生きていくのか、

その狭間で揺れ動くユリウスの心理が

克明に描かれているのです!

 

パンフィリウスに会うたび、

キリスト教、パンフィリウスの共同体に惹かれてしまうのに、

ちょうどユリウスが「決心しよう!」としたところに、

頭だけは賢い医者がキリスト教の欺瞞(ぎまん)を論理的に説明し、

ユリウスの決心に水をさしてしまいます。

 

ユリウスは、何回も後悔しては、

また希望を抱き、

そしてまた後悔を繰り返してしまいます。

 

そんなユリウスが最後に下した決断とは!?

 

というのがざっくりとした概要です。

 

名分だらけ

基本的な形式として、

ユリウスが周りの人に説得されていく感じで物語が進んでいくのですが、

 

その対話が、めちゃくちゃすごくて!笑

なにがすごいかっていうと、

キリスト教の本質も、

科学の本質も、

それぞれをズバッと射抜いている!

というところがめちゃくちゃすごいんです。

 

パンフィリウスに説得されるユリウスの気持ちになると、

キリスト教めっちゃ良いやん!

はやくキリスト教徒の共同体に加わったほうがいいよ!

となり、

医者に説得されるユリウスの気持ちになると、

この医者の言うことも、たしかに一理あるんだよなぁ、、、

と頭を悩まされるんですよね笑

 

でも!

それでも!

パンフィリウスと医者の間には決定的な違いがあるのです!

 

その違いとは!

百聞は一見にしかず!

です!

 

医者はずーーーーっと、実態を見たわけでもないのに、永遠にキリスト教を批判しているのです。

頭ごなし、という言葉の通りで、

頭だけで否定してしまっているんですよね。

 

でも、人間って頭だけで生きているわけではない!

 

パンフィリウスは、知行合一を体現したような人物として描かれていて、

パンフィリウスは、実際に!そして体感として!キリスト教をわかっていて、その教えをもとに、自分たちで共同体を自治しているのです。

 

これが決定的な差で、

頭だけで物事を考えるのは危ういことだなーと思います。

体感としてわかる、とか、

皮膚感覚としてわかる、とか、

そういう身体性にこそ、本音は宿っていて、

僕もパンフィリウスみたいに生きたいなー!

と思いました!

 

本当に!

めちゃくちゃ良い本!

なので!

ぜひ読んでみてください!

名文の嵐に絶叫すること間違いなし笑

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ではーーー

2022年の振り返り、そして2023年を最高の1年にするために、、、、、、、

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

新年明けましておめでとうございます!

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

僕は実家でのんびりしています。

実家の良いところを一つ挙げるとするなら、

みかんが常時存在するところですね。

一人暮らしの貧乏学生には、みかんを常備しておくというのは

なかなかな豪遊なわけですが、

実家ではそれが当たり前の状態が維持されているわけでありまして、

ここ数日はそれを満喫させていただいている次第であります。

 

さて、新年一発目は、

2022年の振り返りと、2023年に向けて

というテーマで書いていこうと思います。

 

 

ブックオブ・ザ・イヤーは書いたのですが、

ブログ自体の振り返りはしていなかったため、

今回は、ブログの振り返りをしてみようと思います。

時間軸的には近い方から遠い方に向かって遡っていきますねー

 

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まずは、ブックオブ・ザ・イヤー

これは読んでおくと良いと思うんだよね。

適当に選んだ本たちなのですが、

やはりなにか一貫性のようなものを感じるんだよね。

適当に選んだものが一貫性を持つというのは

割に面白い事象で、

時代感みたいなものを反映しているんだよ。

だからオススメ。

 

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これも最近アップしたやつだから覚えているけど、

Chat GPTの衝撃がヤバかったんだよ笑

こんなすげーAIが出てきたのか!

っていう感動と、

これからの時代において、

人間が働くことの価値が完全に崩壊する未来が見えたわけなんだよね。

ピボットチャンネルの方も面白いので、

そっちも合わせて見ると良いと思うよ。

 

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去年を代表する映画といえば、

ワンピースフィルムレッドと、

すずめの戸締まり

この2つだったよね。

僕は両方見た。

両方めっちゃ面白くて、

学びも深くて、

本当にいい映画だったなーと思うんだけど、

感想をまとめるっていう作業を行うと、

自分の中に学びが凝結して固形化される感じがあって、

ちゃんと自分の中に残ってくれる感じがするんだよねー。

人のために書いたほうが良いんだろうけど、

僕は自分の中に残していくためにも書いていて、

まあ、たまーに良い記事になって、

それを読んで学びになるようなものが生み出されると良いなーと思っている。

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去年の新しい試みといえば、

ネットフリックスのコンテンツの感想を書き始めたこと。

俺的に、これが結構いいなと思っていて、

サブスクって探すのダルいから、

おれが良いコンテンツを掘り出して共有しておくことは

結構有意義な行為な気がする。

 

 

 

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もう一つのビッグイベント。

院試ーーーーーーー!

受かってよかったーーーーーー。

マジで落ちたと思ったんだから、

儲けもの感半端ないんだよ。

ラッキーって感じ。

 

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ワンピースフィルムレッドも最高だったなー。

ウタが今でも人気で、

紅白にも出てたね。

 

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個人的には去年のビッグイベントの一つとして、

免許を取ったということが挙げられる。

最近、全然運転してねーな。

ちゃんとたまには運転しないと、運転の仕方を忘れる。

せっかく30万も突っ込んで、得た免許なのだから、

使ってやらねーともったいねーわな。って罪悪感。

 

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平家物語って去年だっけ。

もっと前だと思ってた。

でも、考えてみたら、俺が羊文学を知ったのはこれきっかけだったわけで、

そうなるとたしかに、去年だったわ。

このアニメもすげーアニメだったよねー。

マジで良いアニメだったわ。

去年ってすげーって思うアニメのコンテンツが豊富だったね笑

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阿吽は最高な漫画なので読んでね。

全巻買って今すぐ読まないと人生損します。

 

はーい、こんな感じの1年だったわけで、

去年はめちゃくちゃコンテンツを見たんだな。

っていう感じでしたね。

 

今年はどうしようかな。

やりたいことリスト作っておきますかー。

 

  • iPad買いたい
  • パソコンのHDDをSSDに換えたい
  • そろそろ罪罰かカラマーゾフ読破したい
  • 大神神社行きたい
  • ブログで何万円か稼げると良いなと思ったりする
  • さっさと卒論書きあげたい
  • 卒業していってしまうヤツらと酒をたくさんくみ交わしておきたい
  • 卒業旅行行きてー笑
  • 安全安心便利な旅行じゃない旅がしたい
  • いい本と出会いたい
  • 良い映画を見たい
  • いいアニメみたい
  • いいドラマみたい
  • 寝たい
  • 食べたい
  • あと一つの三大欲求も満たしたい?笑
  • 焼肉食べに行きたい!読んでるか知らんけど、よろしく笑
  • 書くことに飽きたら、語る方もやっていきたい
  • 暇な時間をなくしたい
  • 感動したい
  • 喜びを共有したい

 

まあこんなもんですねー。

まだあるかもしれんけど、

思いつくのはそれだけです。

 

みなさんも、良い年にして行きましょう!

今年もよろしくーーーーー!

2022年版 ブックオブザイヤー by ZAKIOLOGY

今年も残すところあと数日ということで、

今年読んだ本の中から厳選して、

特に面白かった本を紹介していきます!

何冊紹介できるか、というのは僕の体力次第ですね笑

 

小説編

死にがいを求めて生きているの

去年の年末くらいから、

朝井リョウ氏の小説を読み始めて、

今年はエッセイも読んだ

時をかけるゆとり

っていう本なのだけれど、

それもめちゃくちゃ面白かった。

朝井リョウ氏の学生時代は、

単純にバカだなーっていう感じで、

めちゃくちゃ面白い笑

 

この小説は、面白いのだけれど、

苦しい感じもあった。

 

ありがちな若者というのを

鮮やかに描いている。

ありがちな若者っていうのは、

えてしてイタい。

すごくイタいのである。

 

そのイタさゆえに、

読んでいて苦しさがある。

 

若いからイタいところがあるのかもしれないし、

イタいから若いという側面もあるのかもしれない。

 

そもそも平成という世代自体がイタいのかもしれない。

そのイタさを生み出したのが社会的なものだったのかもしれない。

 

物質が豊かになって、なんでも物がそろっていて、

別に生きていくことに困ることはないのだけれど、

なんとなく停滞している感があって、

単に生きているだけでは満たされないものがあって、

 

みたいな、

そんな物質的に豊かになって、

幸せなはずなのに、

幸せを感じることが難しい、

っていうジレンマに陥っていた世代が平成世代なのかもしれない。

 

平成のあいだに本当にいろんなものが便利になって、時代はとんでもない速度で変化しました。世の中が便利になるというのはつまり、効率や有用性、生産性がますます重要な物差しとして機能するということです。その中で人間だけが「ありのままでいい」という精神状態を保つというのは、実は相当の思考や胆力が求められる難しい営みだと思うんです。そのアンバランス感、都合のいい言葉で人間の一筋縄ではいかない精神を誤魔化してきたことのツケが、今、回ってきているのだと感じます。あなたはあなたのままでいい、生きているだけでいいんだよという言葉だけでは救いきれない何かが、今作だけでなくその後書いた何作かの小説に影響している気がします。

541ページより引用

上の言葉を物語に展開しているのが、

この作品なんだと思う。

 

今20代の人は、この作品に共感すると思う。

 

1Q84村上春樹

今年これを読めて本当に良かった。

院生になったら読まなかっただろうし、

社会人になったらもっと読まなかったと思う。

 

物語自体は、そんなに突飛な話ではない。

二人の男女が運命的に出会い直す物語

たったそれだけの物語なのに、

村上春樹の手にかかると、

これほどの長編が生まれ、

これほどのファンタジーに生まれ変わる。

 

村上春樹の小説が面白いのは、

物語自体というよりも、

その文体にある。

 

って誰かが言っていたが、

僕もそうだと思う。

 

1Q84神の子どもたちはみな踊る

は似ているなと思う。

 

いつ二人は出会うのだろう?

と思いながら読み進めていくことになる。

でも全然出会わない。

不思議なことがいろいろ起きる。

不思議だなー。と思いながら、

まだ二人出会わないのか。と落胆する。

いつ二人は出会うのだろう?

とまた思い、また不思議なことが起きる。

それの繰り返しだ。

 

これだけの長編を読み通すには、

文字通り、どっぷり浸かることが必要になる。

どっぷり浸かる小説体験というのはなかなか面白いことだと思う。

古典編

正法眼蔵随聞記

内容はたいして覚えていない。

良いことが書いてある。

格言みたいな言葉が書いてある。

仏教の教えは良いな。

と思う。

仏教の言葉は、わかりやすい。

わかりやすく、簡潔に、生活への処方箋を与えてくれる。

例えば、こんな感じ。

 

ある日、教えて言われた。

世間の人は自分から、

「わたしは、師の教えを聞いても、どうもわたしの考えと合いません」

と言う。

わたしが思うのに、この言葉は間違っている。

そういう人の気持ちを察してみると、聖教などの道理を自分で理解し、もし、その理解したところと合わないのはすべて間違いだと思うのであろうか。

もしそうなら、なんで師にたずねるのか。

また平生の自分の分別判断に基づいて言うのであろうか。

もしそうなら、自分の分別判断などというものは、それこそ無限の過去以来の根拠のない思いに過ぎない。

仏道を学ぶ心がけというのは、自分の気持ちに合わなくても、師の言葉、聖教の言葉ならば、一応それに従って、もとからの自分の見解をすてて改めていくことである。

この心が仏道を学ぶ秘訣である。

 

言志四録

言志四録もわかりやすい。

だって、修養書だから。

自分をいかに律して、

糺して、高らかに生きていくのか、

っていうことにフォーカスされているから、

わかりやすい。

 

こういう場合は、こうせよ。

みたいな、教えの総集編みたいなものである。

 

昔の人の言葉っていうのは、

すごく良い。

かっこいい。

端的に語るし、

こうすべし!

っていう力強さを感じる。

 

僕みたいな人間は、

文章にいつも逃げ道を作ってしまう。

こうかもしれないし、こうでないかもしれない。

みたいな構文をいつも使っている。

 

こういう構文を使う人間は弱い人間だ。

端的に言い切る人間は強い人間。

 

人間の本性は天にうけ、身体は地からうけたものである。

天はまざり気がなく、形もない。

形がないから、何処にも自由自在に通じることができるから、善の一つで押し通せる。

地はいろいろ入り混じって形があるから制限がある。

だから時には善、時には悪となるというように、善悪を兼ねている。

この地はその活力を天にうけて、その地の地たる働きをするもので、

風雨を起こして、万物を生ずるがごときはこれである。

しかし、ときには風雨は物を破損することもあるから、善悪を兼ねている。

しかし、その悪は真からの悪ではなくて、ただ活力の過ぎるか及ばないかによるものである。

本性が善であるということと、身体が善悪を兼ね備えているというのも、これと同じようなことである。

現代語訳は陳腐な感じがしてしまう。

原文の方が読み応えがあって、

言い回しがかっこいい。

新書またはビジネス書編

わかりあえない他者と生きる(マルクスガブリエル)

これはブログにも書いたと思う。

 

zakiology.com

パッと開いたところに書いてあることが、

面白いので、引用してみる

通常は三つの立場があります。普遍主義、相対主義虚無主義です。

虚無主義が価値などというものはないとする立場です。

しかし私の論証に従えば、相対主義虚無主義は同じです。

もしある人が相対主義者だとして、倫理においてヨーロッパの価値観とは相反する中国の価値観があると考えるなら、実際は価値など存在しないと言っているのです。

ですから相対主義者にはなりえません。普遍主義者か虚無主義者かです。

たしかにー。

って思ってしまった。

その後の文章で、

普遍的な価値の内容を探っていくには対話が必要だって言っていて、

対話には他者が必要だっていう論法。

 

要は対話っていうのは、自分が間違っていたら教えてもらう。

っていうことで、

普遍主義っていうのは、無自覚に自分は間違っているかもしれない、

と疑うことから始まっているということらしい。

 

たしかにこの構えっていうのは、大事な構えで、

一人で生きていると、無自覚に間違ってしまうかもしれない。

だからこそ、めんどくさい他者との関係を持つべきだ。

っていうことにもなりえる。

 

他者と対話する価値っていうのは現代はより大きくなっていると思う。

なぜなら、SNSで見る情報にはその人なりのバイアスがかかっているから。

一人で生きていると、どうしたってそのSNSのバイアスに引っ張られる。

バイアスっていうのは、ときに人を攻撃的にしてしまうし、

間違っているということに気づけなくなってしまう。

 

だからこそ、わかりあえなくても、

めんどくさくても、

まどろっこしいと思っても、

他者と対話することを諦めてはいけないのだと思う。

 

最澄を生きる(ひろさちや

最澄って女っぽいところがあると思う。

大乗仏教自体が、母なる感じがあるし、

すべてを包み込んで包括していくところがかっこいい。

名前的に、最澄が好きだし、シンパシーを感じる。

僕の名前にも澄み切るという意味が含まれていて、

最澄みたいな澄み切った心を持って生きていきたいなー。

と漠然と思った。

 

役に立つ人間になりなさい、

って良く言われるけれど、

大乗仏教的な観点で見れば、

役に立っていない人間などいない。

っていうことになる。

 

最澄が言った「忘己利他」

己を忘れて他を利する

っていう意味だけれど、

 

他を利するっていう意味だけ見ると、

生産性が高くて、価値を生み出すのが良い

って思いがち。

 

たしかに、日本人の生産性は低いっていうことで、

今は円安になっているわけだし、

生産性は高いにこしたことはないのかもしれない。

 

でも大事なのは己を忘れるっていう方で、

己を忘れて行動するからこそ、

自然と利他的になっていくのかもしれないなー。

と思う。

 

比叡山出身のお坊さんたちが、優れた思想を残したのは、

一概に最澄が優れた人物だったからなんだなー。と思う。

悪人正機っていう親鸞の唱えた説は、

最澄に言わせれば、

大乗仏教の中にもともとあったものなんだと思うし、

念仏を唱えれば救われるっていう考え方自体も、

そもそもみんな救われるっていう大乗仏教があってこそなわけで。

 

あー、そうそう。

阿吽っていう漫画こそ、今年ナンバーワンだったわ。

 

ここに描かれている最澄は、マジでかっこいい。最高。

俺は霊仙も好きだけどね。

ぜんぶ、すてれば(中野善壽)

この本も、すごく良かった。

この本を一言でまとめると、

不安定を楽しむ。

っていうことなんじゃないかな。と思った。

捨てれないっていうのは、

安定したいっていう思いの現象化な気がする。

 

安定したいから、物質に執着してしまうわけで、

根本的に安定なんてあり得ない。不安定を楽しもう!

っていう思いに変わったら、いろんな執着が捨てられるような気がする。

 

最近の若い人に「安定志向」の傾向があるようです。

変化が激しい世の中で、少しでも落ち着けるよう願う学生も多いのだとか。

僕が言いたいのは一つ。世の中に安定というものは存在しません。

永久に存在する企業もないし、自治体だっていずれは消えていくと言われています。

そもそも僕たち人間が生かされている自然世界そのものが、

常に流れ、変化をし続けているのであって、今日と明日で一つとして同じものはない。

一日単位では気づきにくい微々たる変化だったとしても、

大きな流れの中では激動している。

 

そんな世界の中で必要になるのは、安定を求める心ではなく、変化に対応する力。

冷たい風を一瞬感じて立ち止まる力。

そして、足先の方向をクルッと変えて、また颯爽と歩き出す力。

変化に強い自分を鍛えていくことを、若い人にはおすすめします。

 

 

だってさ。

かっこいいこと言うよな。

なんとなく仏教的な感じがするの、わかる?笑

 

 

書き残すこと

ってな感じで、

もう疲れたーーーーーー。

年末って忙しい。

まだ僕は10月くらいな気分なんですよねー。

なんでかって言えば、ここ数ヶ月、時空が歪んでいたからーーーー。

何言ってんだこいつ?

と思わずに、最後まで読んでくださいね。

ここ数ヶ月、ずーーーーーっと研究活動に明け暮れていて、

時間感覚が狂ってしまったわけなんですよ。

 

今年は、寅年ってことで、

子で種をまき、

丑で根をはり、

寅で発芽

っていうことらしくて、

寅年らしい年になったんじゃないかなーと思った。

最近ブログも寅年っぽくて、

今年書いた記事は結構良い感じ。

良い感じっていうのはグーグルの検索にちゃんと登録されるようになったということで、

結構アクセス数ものびてきた感じがしている。

別にアクセス数かせごう!

って思ってブログ書いてないから、

どうだって良いことなのだけれど、

まあ続けてきただけのことはあるな。って思う。

 

来年は卯年かーーー。

もう24歳でっせ。

あー辛い、何が辛いって、

え?もう干支が2周したん?早くない?

って思わないといけないことが辛い。

 

ってか、卒論書けよ。って今思った。

まだ卒論書いてないんですよね。

12月の始めまで実験してたんでね。

周りの方々は、続々と卒論を提出しているようで、

1文字も書いていないことに焦りを禁じ得ない僕なのでありました。

 

こんな5000字も書く余裕あるなら、研究背景の一つや二つ書いてしまえば良かったなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。

「あ」の多さでわかるように、

非常に後悔しているのであります。

 

もはや、何を書いているのかもわからなくなってきたわけですが、

そろそろ終わりにして、

そろそろ寝たい。

 

誰だよ「年内にブックオブザイヤー書く」って宣言した奴。

自分を恨むわけですが、

一応、とりあえず、一端、これで終わりにしておきますね。

本を追加するかもしれないけれど、それは年超してからかもねーーーーーーーー。

 

 

まじでしょうもない最後になってしまいましたが、

来年もたくさん読んでねー。

できれば、広告を、、、、って、

こういうこと書いちゃいけないらしいから書かない。

来年も書いているはずなので、読んでやってくださいね。

良いお年をお迎えくださいねーーーーー。

これにてドロン💀

【Netflix】 オススメ! 「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」

今回は、ネットフリックスのおすすめドラマを紹介します!

www.netflix.com

それが、「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」(以下、監視資本主義)です。

 

デジタル社会、特にSNSの弊害について述べた本といえば、

スマホ脳ですよね。

 

この手の本は他にもたくさんありますし、

読んだことがある人も多いかもしれません。

 

これらを読んだことのある人にもおすすめしたいのが、

監視資本主義

なんです!

 

なぜ、おすすめなのかと言えば、

SNSの開発者の話を聞けるということ、

そして、多角的な視点からSNSのことを考えられるということです。

 

「監視資本主義」では、

たくさんのIT企業の開発者を招いて、

インタビューを行っています。

 

フェイスブックの創業者のマーク・ザッカーバーグ

アップルの創業者のスティージョブズ

単体でインタビューしたものもたしかに面白いですが、

 

いろんな企業の開発者の話をまとめて聞けるというのは、

珍しいのではないでしょうか。

 

しかも、そのいろんな企業の開発者が同じように危機感を持っている。

というところも印象的でした。

 

まあ、最近では、SNSの弊害も広く認知されるようになったわけで、

SNSの悪い面が意識されるようになってきたのですが、

最終的には、監視資本主義に登場するSNSの開発者たちは、

割と楽観視しているようです。

 

これが面白い点で、

なかなか僕ら一般市民は、今のSNSに楽観できるものではないのですが、

開発者たちの視点では、SNSは制御可能なものとしてとらえているようです。

 

考えてみれば、当たり前の話で、

開発者ということは、SNSの作り方が分かっているということで、

どこをどう変えれば、SNSがより良いものに変わっていくのかということも、

よくわかっているということなのです。

 

彼らが言っているのは、

もっと倫理的なデザインに変えるということで、

サブリミナルに人を誘導する機能をなくすということ。

 

今では誰しも経験があるかもしれませんが、

アマゾンで無駄な買い物をしてしまったり、

ユーチューブの広告で本来いらないはずのアプリをインストールしてしまったり、

そうやって巨大なIT企業は、人の潜在意識をコントロールして、

その人自身が買いたくなるようなものを個人個人に最適化して打ち出しているわけです。

 

そういう悪徳?な広告をやめさせる方法をこのドラマ(ドキュメンタリー)の中で提案していて、

僕がめちゃくちゃ面白いなと思ったのは、

データに税金をかける。

ということ。

 

僕らの検索履歴や僕らのSNSでの行動を企業が取得するときに、

税金をかけるという提案でした。

 

今はデータには税金がかかっていないわけなので、

どれだけでも僕らのデータを取り続けられるのですが、

そこに課税することで、それを抑えることが可能だということです。

 

こういう新しいアイデアに触れるのは

すごく面白いなと思いますし、

今の時代は変化が速いからこそ、

最新のテクノロジーの話を多角的な観点で考えていくのは

とても重要なことなのではないかと思います。

 

もし面白いな!と思った方は、

ぜひ見てみてください!

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最後まで読んでいただき、

ありがとうございます!

では!

お金持ちのマインドが身につく本 The Having 富と幸運を引き寄せる力

 

今日紹介するのは、この本。

 

この本を読むと、お金を使うときの意識が変わる。

 

僕たちは「ない」という意識でお金を使ってしまいがち。

でも、本来は、お金は「ある」から使えるわけで、

お金が無いなーと思いながらお金を使うは実は間違っている。

 

ともすると、「ない」ことに意識が向いてしまう。

それは世の中に情報が溢れているし、

目に飛び込んでくる広告とか、

インフルエンサーとか、

そういう人たちに羨ましさが向くように仕向けられているから。

 

だからといって、一切の情報を断つのは現実的ではないし、その悪影響も合わせ飲んで生きていかなくてはいけない。

 

物理の世界を考えてみると、

温かいものは、放っておくと冷めてしまうように、

現実の世界は、放っておくと悪影響の方が強くなってしまう。

 

だからこそ、意識的に良い影響の方を受けるように、

悪い影響を避けるように、

温かみを思い出すようにしていかなければならない。

 

お金を温かみを伴って使うことができれば、

お金を使うことに罪悪感を抱かなくてよくなるだろうし、

そのマインドがお金持ちのマインドだとこの本にも書かれている。

 

温かい気持ちでお金を使っていきたいと僕は思ったし、良い気持ちで喜んでお金を払うのは、生活を豊かにする上でとても大切なことだと思う。

 

この本を読めば、温かい気持ちでお金を使うマインドが身につく。

ということで、お金を使うときに「ない」意識で使ってしまいがちな人、

ネガティブな気持ちでお金を使ってしまう人に、

すごくオススメです。

 

 

親の期待に応えられない後ろめたさ (村上春樹「猫を棄てる」を読んだ感想)

 

親の期待に応えられないっていうのは、

子供にとってかなり大きな心の重しになるような気がする。

村上春樹氏の新刊が出たから読んだ。

エッセイなのだけれど、やはり文体は村上春樹で、

穏やかなその波長は気持ちも穏やかにしてくれる。

 

村上春樹氏が猫を棄てるの中で語っているのは、

父親のこと。

村上春樹氏も父親がいて、母親がいて、

ちゃんと人の子なのだなと思った(当たり前なのだけれど)

村上春樹氏くらいすごい人、成功している人、

有名な人、才能あふれる人、というのは、

いくらか超人的で、人間っぽくない。

 

だから、凡人からは遠い存在なのだと感じられてしまう。

でも、人間である限り、父親、母親はいるし、

親子関係でいざこざがないわけではない。

 

そういう超人にも、人並みに親子問題は抱えているのだなと親近感がわいた。

 

村上春樹氏は、父親の期待には応えられなかったらしい。

子供の一般的な願望は、親の期待に応えたい!だと思う。

でも、それができる場合もあれば、できない場合もある。

僕はできなかったし、

村上春樹氏と似た後ろめたさを感じることはあった。

 

僕は今でも、この今に至っても、自分が父をずっと落胆させてきた、その期待を裏切ってきた、という気持ちをーーーあるいはその残滓のようなものをーーー抱き続けている。

猫を棄てる 72ページより

やっぱり村上春樹の文体は良い。

すごく良い。

 

自分の中に澱になっていた感情をろ過してくれるような気がする。

 

「猫を棄てる」を読みながら、

自分の親との関係性を考えるのも悪くないと思う。

 

 

良い一日を!