一人の時間を楽しめる人

一人の時間を楽しめない人がいる。

一人の時間を極力排除しているような人だ。

こういう人は必ずといっていいほど決断力がない。

逆に何事も一人で行ってしまうような人もいる。

一人の時間を大切にしている人だ。

こういう人はだいたいは決断力がある。

この違いはなぜ生じるのだろうか?

考えられる理由は、

自分と向き合う時間を持っているかどうか

ということになるだろう。

自分と向き合う時間があるかないかで、

決断力が決まる。

なぜ、自分と向き合うことが重要なのかというと、

自分という人間の癖を知ることができるからだ。

彼を知り己を知れば百戦危うからず。とは孫子の兵法の言葉だが、

つまりは、多くの人は自分と向き合う時間をとっていないから、自分というものがわからない。

一人が好きな人間は、自分がどういう行動パターンを持っていて、どういう思考パターンを持っているのかということを率直に観察している。

一人ぼっちの時間があると、自分というものが浮き上がってくる。

自分の気持ちが真正面から見えてくる。

 

最初は見えてくる気持ちを見るのが辛くて、さみしい、人と会いたい、誰かと話したい、

と思ってしまうのだが、

そこを超えてみて、自分の気持を素直に受け取ってみると、気軽な気持ちになれる。

自分の卑劣さも優秀さもすべて受け入れることができた瞬間だ。

一人にならなければ、自分の感情と真正面から相対することができない。

自分の感情は目に見えないし、他人と会っているときには見えてこない。

隠しているのだから。他人と群れることで安心したい。でも、どこかで虚無感がある。

人と群れることに違和感を感じ始める人は大抵そう思っているのではないか。

これは自己隠蔽をしているからだと思う。

自分を自分から遠ざけて普段は見えないようにしているのだが、

ふとしたときに虚無感が訪れる。

自分と向き合っていないから、その虚無感に真正面から向き合うことができない。

その渇きとも言える感情を埋めるために、というか埋まらないから他人に求めてしまう。

けれど、それを解決するのは自分に求めるしかない。

それに直感的には気づいているのに、気づかないふりをしている。

だから、こんな記事を読んでいるのではないか?

 

たぶんあなたは自分と向き合うべきときに来ているのだと思う。

一人ぼっちになって自分を見つめてみてはいかがだろうか。