BUMP OF CHICKEN「ギルド」とビートルズ「let it be」を聞いて生き延びる

芸能人の自殺があると、

どうしても影響を受ける。

別に死ぬほど悲しんだり、

死ぬほど落ち込んだりするわけではない。

結局は他人だし、

他人のしたことに一喜一憂するのはおろかなことだとわかっている。

けれど、誰かが自死したっていう事実は

どうしても衝撃的で、

何かしらの爪痕を残す。

 

別に自殺自体は悪いことじゃないのかもしれない。

自殺なんて人間にしかできないことだし、

理性のある動物である人間の特権的な死に方だと思う。

 

現代に生きていれば、

ときたま死にたくなることはあるのだろうし、

生きている意味がわからなくなる瞬間は僕にもある。

僕はそれでも生きているし、

死に至るわけではない。

 

死にたい

なんて口にするような人間は

だいたい自分では死ねない臆病者だと思っている。

逆に死にたいなんて口にできないような人間は

全く誰も思っていないときに

スッと死んでしまうのかもしれない。

 

死にたくなったときには

僕はBUMP OF CHICKENの「ギルド」を聞くことにしている。


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人間という仕事は疲れるし、

悲しいわけじゃないけど、

たまに何もしたくなくなる瞬間はある。

こんな歌詞がある。

 

美しくなんかなくて

優しくもできなくて

それでも呼吸が続くことは許されるだろうか

その場しのぎで笑って

鏡の前で泣いて

当たり前だろ

隠してるから

気づかれないんだよ

夜と朝をなそるだけのまともな日常

 

愛されたくて吠えて

愛されることに怯えて

逃げ込んだ檻

その隙間から

引きずり出してやる

汚れたって受け止めろ

世界は自分のもんだ

かまわないから

その姿で生きるべきなんだよ

それもすべて

気が狂うほどまともな日常

BUMP OF CHICKEN「ギルド」より引用

バンプのギルドからは、

生の全肯定をしてもらえるのだ。

美しくなんかなくて

優しくもなくて

生きてる意味なんてわからないし、

この呼吸が続く意味なんてないかもしれない。

世の中は生きづらいし、

辛いことだってあるし、

疲れるし、

良いことないし、

絶望することもあるし、

正直負けっぱなし。

どんなに意味なさげでも、

どんなにかっこ悪くても、

生きていても良い。

そういう全肯定をしてくれる。

 

それと、本当にどうしたらいいかわからなくなったら、

とりあえず生き延びること。

最悪な状況もそんなに長くは続かない。

底を打てばそのうち上がってくる。

ビートルズのlet it beでも聞いて泣いておけば良い。


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When I find myself in times of trouble Mother Mary comes to me, speaking words of wisdom "let it be".

And in my hour of darkness she is standing right in front of me, speaking words of wisdom "let it be".