【書評】「悪の処世術」佐藤優さん 本当に生きている人間とは、わかりにくいことを考えることができる人間のことだ

民主主義に限界が来ている。
多くのインテリジェンスたちが口を揃えていっている。

僕が好きなインテリといえば、
マルクス・ガブリエル
佐藤優
渡部昇一
などが挙げられるが、

 

逆に民主主義を失うべきではないと僕は思う。
たしかに、民主主義はまどろっこしいし手続きが煩雑だとは思う。
しかし、今まで民主主義が発展してきたのは先人たちの血と汗と涙の結晶であって、
続いてきたのにはわけがあるはずだ。

 

佐藤優氏は、今の翼賛的な状況に対して一貫して警鐘を鳴らし続けている。

最近新刊が出たので、買って読んでいる途中だが、

不安が覆う社会では、強くて賢くて大いなるなにかに導かれたいという願望が人々の間で高まりやすくなる。民主主義による意思決定のシステムが面倒に思えてくる。多様な価値観がゆるやかに共生する社会ではなく、単一の価値観による統制的な社会のほうが、脅威に立ち向かううえで効率的だと感じるようになる。任意のはずのワクチン接種が、社会生活を送るうえでのパスポートになりかねない状況を前に、私達は思考し、選択することを手放すべきではない。

宝島新書 悪の処世術 より

悪の処世術 (宝島社新書)

ワクチンに関しては、内海聡先生の動画をご覧になったほうが良いと思う。


その上で、あなたがどう判断するかは自由だ。
しかし、何も知らずに「ながいものには巻かれよ」精神で打ってしまうのはどうかと思う。
無知のまま、自分で判断し、決断できない人間は死んでいるも同然だ。

判断し、決断するには、善と悪両方の意見を聞くべきだ。

二者択一をするときに、片方の意見しか知らずに選択するのは阿呆のすることにほかならない。

 

善なら善の意見だけを聞いている方が、心地よいだろう。
それに異論はない。
考える必要がないからだ。
わかりやすいことこの上ない。

 

しかし、本当に知性があり、本当の意味で生きている人間は、わかりにくいことを考えることができる人なのではないだろうか。

善と悪、両方を知り、その上で自分の決断を下していくことが人間らしい生き方なのではないだろうか。
今の日本はおかしい。
違和感しかない。

両極端の意見を聞くべきだ。虚心坦懐に。
その上でどう判断するかは勝手にすれば良い。

 

より多くの人が目覚め、意識変革をしていかなければ、民主主義に未来はない。